kazu1961

クレッシェンド 音楽の架け橋のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-324
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋民族間の争い、そして戦争。。。パレスチナとイスラエル、ナチスとユダヤの対立を背景に、こんな紛争の絶えない愚かしさに対して演奏されるラストの『ボレロ』の美しさ、民族を超えた共演に涙が溢れます。ユダヤ・アラブ混合の管弦楽団が実在するそうです。音楽が平和の架け橋になる、少しでもその可能性を示唆してくれた素晴らしい作品です。

🖋マエストロの発した“弦は銃じゃない、体の一部だ”という台詞に心が揺さぶられました。決して憎しみからは何も生まれない。。。今の時代における素晴らしいメッセージを含んだ作品、美しくて心が痛むそんな作品です。次世代の人々は憎しみでなく愛を大切にするそんな世界になって欲しい。。。そんな想いが強くて残りました。

🖋本作、 “世界で最も解決が難しい”とされる紛争が今この時も続くパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラが結成される、そんな物語。誰もが知るクラシックの名曲、ヴィヴァルディの「四季」、ラヴェルの「ボレロ」、パッヘルベルの「カノン」などを背景に、民族を超えた若者たちの対立と葛藤、恋と友情を描いています。

😭Story:(参考: 公式サイト)
世界的指揮者のスポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くという企画を引き受ける。オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃にさらされ憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い…少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心が一つになった彼らに、想像もしなかった事件が起きる――。

🔸Database🔸
・邦題 :『クレッシェンド 音楽の架け橋』
・原題 :『Crescendo - #makemusicnotwar』
・製作国 : ドイツ
・初公開 : 2019
・日本公開 : 2022/01/28
・上映時間 : 112分
・受賞 : ※※※
・監督 : ドロール・ザハヴィ
・脚本 : ヨハネス・ロッター、ドロール・ザハヴィ
・原作 : ※※※
・撮影 : ゲーロ・シュテフェン
・音楽 : マーティン・シュトック
・出演 : ペーター・ジモニシェック、ビビアナ・ベグロー、ダニエル・ドンスコイ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
長く紛争の続くイスラエルとパレスチナから集った若者たちがオーケストラを結成し、コンサートに向けて対立を乗り越えていく姿を、実在する楽団をモデルに描いたヒューマンドラマ。世界的に名の知られる指揮者のエドゥアルト・スポルクは、紛争中のイスラエルとパレスチナから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトに参加する。オーケストラには、オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスをつかんだ20数人の若者たちが集まったが、彼らもまた、激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは、コンサートまでの21日間、彼らを合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合うことで、少しずつ心をひとつにしていくオーケストラの若者たち。しかし、コンサート前日にある事件が起こる。世界的指揮者のダニエル・バレンボイムが、米文学者のエドワード・サイードととともに1999年に設立し、イスラエルと、対立するアラブ諸国から集まった若者たちで結成された「ウェスト=イースタン・ディバン管弦楽団」をモデルに描いた。若者たちを導くスポルク役を「ありがとう、トニ・エルドマン」のペーター・シモニスチェクが演じる。
kazu1961

kazu1961