女性監督の作品なんですね。仕立て屋というとパトリス・ルコントの仕立て屋の恋を思い出しましたが、風貌はミスタービーンを整えたようなキリリっとした眉毛にどこか挙動不審気味な主人公。
親の代から引き継いだ家業も主人公と共に時代の変化に取り残され公私共に不器用な生き方を変えられない日々はThe職人。
腕はいいんです、あとは機会。あっちの方も機会を得ちゃって、腕はいいんです。
男女の感情の流れや距離感を説明セリフで埋めることなく、間の空白や小物類で暗示したり、役者の演技で想像させてくれるのは好き。子供の無垢な無邪気さは怖かった。