客席はまばらとはいえども、平日のこの時間にしては多いほうだろう。
これは実話からの脚色であることは知っていたが、まさか映画化されるとは思わなかった。おそらく製作者サイドが青春時代をTHE SMITHS をリアルタイムで聴いていた年代が偉くなってきたからだと思われる。
私がこのバンドを知ったのは解散直後ではあったがTHE SMITHS のアルバムは4ケタ聴いていたが、当時は日本でも評価が高かったようだが周辺で知っているのはほんのわずかで10代の洋楽離れが始まってはいた。
肝心の本題ではあるが、時代考証はそれなりにこだわってはいたが、DJがニルヴァーナの話をするけれどカート・コバーンのバンドの事なのかな? インディーズ盤が発表されたのはまだ先だと思ったが同名の違うバンドかな? (60年代に英国のプログレバンドがあったがメタル系のラジオで疑問が残る)
あと編集になるが音楽とストーリーの兼ね合いにやや強引さがあり少しギクシャクしている印象はあった。
この事件も忠実ではなく相当脚色していると思う。気になったのは曲の小節が少し多めに反復されたのは、意図としても意味不明。
権利関係はよくわからないが、モリッシーとマーがこの映画でTHE SMITHSの音楽を使うことを許可したなとは思ったが、それなりにお金は動いてそう。他の映画ではあるが『イングランド・イズ・マイン 〜』でモリッシーは相当怒っていると聞いていたので、、
ラストのHow Soon is Now は直球すぎてもっとひねって欲しかったのが素直な感想。
この映画からTHE SMITHSに興味を持ったならサブスクで聴いてほしいし、また前述した『イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語』も是非観てください。
どうせこんな批評はThe World won't Read(世界は誰も読む気もしやしない)だろうけど。
[TOHOシネマズ シャンテ 17:25〜]