こたつむり

ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲のこたつむりのレビュー・感想・評価

3.7
♪ オー グーテンターク アトランダムショー
  ロック インテリジェンス アメーバ
  WAR ビューティフォー

これぞ、ケヴィン・スミス・ユニバース!
というか「何それ」的な感じですが…僕も同じです。取り敢えず『クラークス』で名を馳せた“コンビニ大好き”監督さんの集大成的な作品です。

ちなみにコンビニの壁がガラス仕立ては却下みたいですね。つまり、日本でよくあるタイプのコンビニはNG。どちらかと言えば、酒屋さんがコンビニに転身したけど外装費をケチって弄らなかったタイプが良いみたい。ま、どうでも良い話ですが。

何はともあれ“ユニバース”ですからね。
色々な作品から色々なキャラクターが登場するわけで。なんとベン・アフレックに至っては一人二役の大活躍。

更にはガス・ヴァン・サント監督まで登場。
あの名作『グッド・ウィル・ハンティング』の続編まで観ることが出来ます。いやぁ。これはお得感満載ですね(棒読み)。勿論、マット・デイモンも登場しますよ。

また、ユニバースは拡張するのが常識。
それは本作においても同様です。僕が分かるだけでも『猿の惑星』『E.T.』『スクリーム』『スター・ウォーズ』が取り込まれていました。あ、でも『スター・ウォーズ』は、かなりアレンジされていますが。たぶん、あれは“マルチバース”だと思います。

ただ、そんな有名な作品をパク…じゃなくて参戦させたとしても、一番愛くるしいキャラクターなのは主人公である《サイレント・ボブ》。ほとんど台詞がないのに、表情だけで魅せてくれるのです。

特にヒロインとの絡みは必見。
あれを運命と呼ぶのでしょうね。人前憚らずにチュッチュッするのは如何なものかと思いますが、それも愛あってのことでしょう。いやぁ。深いなあ。相手が人間でないことも含めて深いなあ。

まあ、そんなわけで。
パロディで重層コーティングされたコメディ。
鑑賞後にサイレント・ボブを演じたのが監督さん本人と知り、徹底的に内輪ネタに拘ったことに感嘆しました。自分の映画知識を試すように臨むが吉ですね。なお、下ネタ(特にフ×ラネタ)を連発するので家族との鑑賞はオススメしません。
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