TAK44マグナム

ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

4.0
遠い昔、遥か彼方のコンビニの前で・・・・・

コンビニでたむろってはハッパをキメて、「ファック」と吐き捨ててばかりいるジェイとサイレントボブのボンクラ二人組。
彼らをモデルにしたコミックが映画化されることになり、ネットの掲示板に誹謗中傷のコメントが溢れていることを知った二人は、映画製作を止めるためにハリウッド目指して旅立つのであった・・・!

セリフの半分ぐらいは、ファックにチンコにオナラと見事なまでに下ネタだらけ!
高尚さや品性の欠片もない、ついでにそんなに意味もない旅の終点に、ケヴィン・スミスが自ら作り上げたキャラクターへの一点の曇りもない愛の結晶が待っている、そんなコメディ映画です。

どこかで見た顔が、次から次へとどうでも良い役で出てきては消え、様々な映画を平気でネタにしてパロってしまいます。
「スクリーム」「E.T」「逃亡者」「猿の惑星」・・・・・他にもたくさんの映画をリスペクトしたり、ディスったりと忙しい(苦笑)

ベン・アフレックとマット・デイモン、そしてガス・ヴァン・サントが「グッド・ウィル・ハンティング」の続編を撮っていたり、クリス・ロックがやたらと白人をクソ呼ばわりしたり、マーク・ハミルが「スター・ウォーズ」より楽しそうにライトセーバー振り回したり、アリ・ラーターが屁をこいたり!
どれもこれも大して重要じゃないのに一生懸命に演じていて、こんなにふざけた映画でも皆さん本当に良い仕事をしているのが、これこそ本当のプロフェッショナルといった感じでCoolじゃないですか!
・・・気のせいかもしれませんが!

心の底からくだらない映画だと思うし、セックスしか頭にないようなジェイというキャラクターをケヴィン・スミスのように愛せるかと問われれば三秒間ほど考えて「好きだけど愛とは違うかも?」と、likeとloveの違いについて悩みつつ、「そんなのどうでもいいんだ!大切なのはファックできるかできないか、だ!」と悟りをひらくに至っちゃったりするのだけれども、とにかく最高におバカで、最高にボンクラな、されども最高にイカした、愛すべき「映画に恋した映画」なんじゃないかと、かなり強引にまとめちゃいたいと思うのでヨロシク!
付け加えるなら、お金を得たジェイたちの使いみちもサイコーじゃんね!
でも、スカッとするけど子供をボコる大人ってどうなんだろ(汗)

・・・そんな事より、良ければこれから一緒にコンビニ行って、意味なくクネクネポーズをとったりするセクシーおネエさんが来店するのをダラダラと待ったりしようぜブラザー!

ok、しないですか、そうですかyo!


セルDVDにて