ちゃーりー

ふるさとのちゃーりーのレビュー・感想・評価

ふるさと(1983年製作の映画)
5.0
加藤嘉さんが名優なのはもちろん知っていましたが、本作はそんなひとことでは終わらない秀作。

映画を観て演者の誰かに感情移入するというのはあると思うが、本作は"出演者すべてに感情移入してしまう"でした。

加藤嘉さんが歩けば私も踏み締め、
(長男の)長門裕之が怒れば私も(そうなってもしかたないよね)と一緒に怒り、
(長門嫁の)樫山文枝が涙ぐめば私もどうすればいいのよ、と途方に暮れ、
(長門の子で加藤嘉の孫役の)浅井晋くんが走れば私の脚もくっと力んでしまう。

小学校教諭の前田吟、隣家の樹木希林etc.

全てのシーンでそれぞれの気持になってしまう。
だから、すごい入りこんでしまった。

孫と釣りをするところは美しく優しかったなぁ

集落を沈めたダム建設の全てでさみしさかなしみがあったんだな、とおもうとお水を大切に使おうとも思った。

ラストシーン、おじいちゃんは幸せだったとおもう。おもいたい。
ちゃーりー

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