このレビューはネタバレを含みます
ダム建設で沈んでいく村で最後の夏を描いた作品。
痴呆症の伝三と少年の千太郎が出会い、アマゴ釣りを通して親交を深め、症状がが少し良くなったのだ。
時代が変えてしまったのかもしれない。
長雨のせいで、良くなっていた症状が、少しずつ気持ちのバランスが崩れ始まってしまった。
周りや自分のことが、わからなくなったり、悲しくなったりと感情の起伏が激しくなったりと痛感する部分があった。
どんなに分からないことが多くなっても、思い出すのは、故郷。
雪の舞う冬、新たな地へ行く息子夫婦たちは、最後の村の姿を後にした。