おじさん2人が遊園地で遊んでいた少女達を家に持ち帰りヒッピー的な生活を送るが、それは地獄の始まりで...というお話
マリアン・ドーラを代表するゴア映画にして、なんと2時間半というゴア映画にしては破格の上映時間を持つ本作。
ざっくり言うと簡易版ソドムの市。それに陰鬱、糞尿、ゲロ、臓物、蛆虫、アナル、小便、動物虐待、屠殺、拷問をもりもりに加えたような感じ。しかもそれらのゴアが大自然の優美な映像と掛け合わされながら流されるから何とも不思議な味わいがするゴア映画となっている。
なのだが、映画全体的にダルくてあまり乗り切れず...とにかく無駄な場面と無駄なカットが多すぎて、確かにゴア描写はかなり良いし全体的な陰鬱な空気感も好きなのだが、編集がダルすぎてう〜〜んつまらん...
『ナイフの哲学』ほどのテンポの悪さと編集の悪さは無く、まだ映画として十分見られる出来で、しかもゴアとかの物語面は普通に面白かったから満足ではあるんだけど...面白いけど面白くないです...
ただ車椅子の少女を崖から落とす場面の邪悪さはかなり凄い。崖から落ちた少女の顔からカメラを引き、壮大な自然の風景と共にその場から去るジジイの姿を映すショットの厭さ！滅茶苦茶不快で凄い。
