okappa

天使と悪魔のokappaのレビュー・感想・評価

天使と悪魔(2009年製作の映画)
3.5
トム・ハンクス主演のキリスト教絡みミステリーシリーズ2作目。今回も美人とバディです。お髭のオリヴェッティ刑事良き人で魅力的だったので彼とバディでも良かったのではと思ったり。

何はともあれ、カメルレンゴにユアン・マクレガーのキャスティングは最高。彼のカソックはビジュアルが強い。本作も俳優陣が豪華。スイス衛兵の若者「Flammen&Citronen」のFlammen役の人な気がする。本作では割とちょい役だけど、なんだかやたら目を惹いた。

物騒な役の方もかなり良かった。追いかけてくる激重信仰心あつあつのアルビノ(たぶん)の青年(?)がポール・ベタニー、もろもろ暗躍するのが「特捜部Q」シリーズのニコライ・リー・カース。彼らの演技すごく好きです。迫真に迫ってるし、淡々とした感じ良かった。三流感がない。

本作は前作と違い殺人事件の捜査と救出と奪還が目的。七つの大罪ではないけど、雰囲気というか殺人の感じかなり「セブン」みがある。

謎解きはあるのだけど、前作は歴史の謎方面メインで殺人事件自体は謎解きのきっかけといった感じ。それに対して今回は殺人事件の謎解きにキリスト教要素が入っておりその事件解決の謎解きといった感じ。そのため、浪漫的な要素は今作には特にない。やや乱暴な言い方をすると、キリスト教に纏わるあれやこれやや陰謀や秘密組織などの厨二要素をふんだんにまぶしたミステリ。キリスト教カトリックの、総本山内部が物騒だなと。

面白くラストまで観ることはできるけど、前作の方が好き。宗教に絡んだ歴史浪漫から、宗教要素を盛り込んだ殺人事件ミステリになっていたので、ミステリとしては普通かも。
okappa

okappa