こーた

天使と悪魔のこーたのレビュー・感想・評価

天使と悪魔(2009年製作の映画)
4.0
偉大なる教皇の死後、悲しみに暮れるローマ・ヴァチカンが舞台。新教皇の選出するコンクラーベが進もうとする一方で、欧州の原子力研究所では「反物質」という世紀のエネルギーが生成される。だが反物質は何者かに盗まれ、同時に候補者である4人の枢機卿が誘拐される事件が発生。ヴァチカンからの依頼で捜査に協力することになったラングドン教授を主人公として、科学者のヴィットリアの助けを得て調査を進める。捜査の中で、イルミナティがヴァチカンへの復讐のため暗躍していると仮説を立てるが、立て続けに枢機卿が犠牲になり捜査は難航していく…。

天使と悪魔、宗教と科学…この二項対立が物語の中でテーマになっている気がした。
カメルレンゴも見方によっては天使であり、だが本質的には悪魔であった。そして何より、ヴァチカンをテーマにしながらも科学を織り交ぜながら新鋭的なストーリーに仕上がっているのはお見事。新教皇がルカと命名されたことはいい読後感。
原作も読みたくなった。
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