ラトビア映画を初めて見た。
悪くはないんだけどまぁまぁ。
AIコードのアプリ(のちに自我を持つ)を何故か恋人のPCのデータで作っている主人公。仕事が進まない言い訳に「彼がPCを貸してくれなくて」って本気で上司に言ってる時点でとりあえず虚無になる。
ラトビアは旧ソ連から独立したバルト海の共和国、NATOに加盟したのは2004年で人口は群馬県と同じくらい。
「お前のものは俺のもの」みたいなジャイアニズムという名の共産的観念が横行しているのはソ連時代の名残なのかね。
死んだ恋人が人工知能として蘇ったら…というロマンス映画としてのドラマをもっと前面に押し出せば良かったような気もするけど、その相手が微妙にゲスだったりするのはどうにもな。人工知能が理想の恋人になってくれてそれは現実とは違うと思い知らせる為か?それなら理想を追及するはずのプログラムであるAIに別れを告げられる謂れはないわけで。
どこにでも行けるはずのバーチャルな世界がなんでか常に廃墟ばかりに連れてかれてしまうのがこの監督の発想の限界なのかもしれん。あと低予算を知恵とアイデアとストーリーでカバー出来てない。
あと音楽がシーンごとにぶった切られるのがいかん。
主役は美人なんだから恋人はもうちょっとイケメンにして欲しかったかあ。とはいえ、最後までまぁまぁ見られたのでそこそこ良かった。
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