MegmiTanak

俺はマンデラになるのMegmiTanakのレビュー・感想・評価

俺はマンデラになる(2021年製作の映画)
3.8
こんなに面白いとは想定外だ。観ているうちに、監督脚本主演を務めるJPの人間的魅力にどっぷりハマってしまう。フランスエンタメ界に新たな才能の誕生か。
こんなに今を輝くトップスターたちが一堂に会する映画もなかなかない。特番のよう。その中でとくに、何度も名前が出てくるオマールシーの存在はアフリカ系フランス人たちにとって特別で、アメリカンドリームを地で行く人。フランスを去ってアメリカに移り住んだ彼に対する皮肉たっぷりの演出は笑える。全編通して痛いところをあえて突きにいく”ブラック”ユーモアが満載。(あえて全く触れられないJP自身の奥さんも白人、という点が終始おもしろい)ドキュメンタリー形式という新たな試みと「黒人デモ」というブレない支柱のおかげで観客を飽きさせないどころか目を離せなくさせる。かなりの良作。
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