りょうすけ

コーダ あいのうたのりょうすけのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.5
「コーダ あいのうた」

6年半前TOHOシネマズのフリーパスを始めてゲットした高1の秋、僕は最終日に何を観るかを選んでいた。本数を見るためにはちょうどいいスケジュールを組む必要があるので特に興味もない作品をスケジュールに組んで鑑賞することに。その場合結構ハズレを引くことが多いが、そんな中当たりを引いた作品がフランス映画だった。耳の聞こえない家族の中で唯一耳が聞こえる少女の物語。高校1年生という年齢ながらも涙を流した記憶がある。それが本作のオリジナル「エール!」だった。この6年半で幾度となく人に勧めてきた映画のリメイク版、しかもオスカーにノミネートされていると聞けば観に行かないわけもなく、上映が一日一回になってしまった頃に鑑賞。
率直な感想を言えばオリジナルの方が好きではあった。ストーリーは大まかには一緒だが、設定や描写が異なる点も多かった。それはアメリカナイズドされているということで何も問題はない。むしろそうしてくれるのがリメイクの良さではないか。しかし、オリジナル版にはアメリカ版よりも印象的な付加価値が付いているように感じたのだ。それはフランス映画だと言うこと。当時は普段フランス映画を観ることがなかったので、その出会いが何よりも大きいものに感じた。しかし、本作は舞台をアメリカにすることで見慣れた普通のハリウッド映画になってしまった感も否めない。あとはやはりこの物語と2度目の出会いというのも大きいだろう。だが、しっかりラストシーンには泣けたし、昨今「サウンド・オブ・メタル」や「エターナルズ」で聴覚障害者への関心が高まっている中でのこの作品の公開、オスカーノミネートには意味があると思う。下ネタも含んではいるが教育的にも優れた映画だと思う。


【ストーリー】★★★☆☆
【音楽】★★★★☆
【演技】★★★☆☆
【テンポ】★★☆☆☆
【エンタメ性】★★★☆☆
【感動】★★★☆☆
【アクション】☆☆☆☆☆
【ホラー】☆☆☆☆☆
【恋愛】★★★☆☆
【コメディ】★★☆☆☆
【サスペンス】☆☆☆☆☆
【エロ】★☆☆☆☆
【グロ】☆☆☆☆☆
【指定】PG12
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