okataku

コーダ あいのうたのokatakuのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

フィクションとしてどういう形の物語が描かれるのか、気になっていた。
学校の歌の発表会の時に描かれていた耳の聞こえない両親の視点にはアイデアを感じた。音は全くなくなりルビーの声は歌声は聞こえない。でも周りの人たちが彼女の歌声に次々と拍手を送り、スタンディングオペレーションが巻き起こる。その過程を、音無しの映像だけで表現していたのが、美しかった。
ストーリーラインは見えたのに、それでも最後の展開にはやはり感情を揺さぶられた。家庭の経済状況で夢なんて描けないという前提も多くの人が共感する大切な要素だったのだと思う。
最後の両親への手話を交えた歌のシーンもよかったけど、個人的に魅力を感じたのは兄とルビーが、浜辺で手話で感情あらわに喧嘩したところ。兄が妹を突き放してでも夢をあきらめさせないために、手話で感情を爆発させる場面には気迫を感じた。
okataku

okataku