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コーダ あいのうたのshunのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.7
評判が高く、アカデミー賞前に観ておきたかったので行って来ました。

これはとても良かったです。ただただ感動しました。温かく美しい家族の物語。
アカデミー作品賞の予想だと「パワー・オブ・ザ・ドッグ」とこちらで票が割れていますが、個人的にはこういう万人向けに作られていながら純粋に感動を届けてくれる本作を推したい。もちろん前者も好きでしたが。
監督と脚本はシアン・へダーさんという方。BAFTA獲ってるし脚本賞は確実だろうなあ。44歳の女性監督、これからも注目していきたい

主演のエミリア・ジョーンズの歌声が綺麗で、スッと胸に入ってきた。手話もこれのために練習したんだろうなあ、漁もやってたし。まだまだ20歳、これからが楽しみなイギリスの女優さんです。自分と半年しか歳が変わらないなんて信じられない…

両親とお兄さんは全員聴覚障害者の方が演じているということですが、家族の会話がコミカルでとても楽しかった。特に下ネタは手話知らなくても何言おうとしてるのか大体分かって面白い。
主人公の学校での人間関係や素晴らしい教師との出会いも上手に脚本に盛り込まれた成長物語になっていました。

漁船のシーンは「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に似てるなあと思ってたらそもそも舞台は同じニューイングランドだしケネス・ロナーガンからも準備の時にアドバイスもらったらしい。(wiki情報)

色んな要素が詰まってて充実した110分でした。アメリカではApple TV+と同時配信だったらしいけど日本でもそうだったら多分家で観てたから劇場で公開してくれたことに感謝。これは映画館で観て正解でした。コンサートの場面で音が無くなる演出が映画館だとより一層強調されてとても良かった。
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