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コーダ あいのうたのnnのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.0
アカデミー賞発表されましたね。
で、映画大好き我が娘が「コーダ」を観に行こうと誘ってきました。
基本的に「映画と化粧品に金を出さない」主義の母ですからね、どうしても金出すんならレディースデーだろと思ったのですが、水曜に予定を入れてた娘「あたしがおごるから!」
ってことで、火曜日に娘のおごりで観ました。

ストレートに、わかりやすくて、すごくいい映画だったし、これが今、アカデミー賞を取ったというのもいいことだと思う。
あ、簡単にあらすじを言いますに・・・

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。
陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。
新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。
すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。
だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。
悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、
意外な決意をし・・・。 〜公式サイトより〜

魅力的な人がたくさん出てくるのだが、ワタクシは合唱クラブの顧問の先生がまず素晴らしいと思う。
教育者の熱意が、子供の才能を発見し引き出し伸ばすのだ。
ああ、でも先生、もう少し彼女の家の事情も汲んでくれよと懇願したいほど厳しい指導だったが、それは芸術系だからねと娘。
文字にするのは野暮なくらい印象的だった、合唱発表会でルビーが歌うシーン。
ここが見せ場というか、聴かせどころよねと思った途端の無音。
ああ、そうか。そうだった・・・
後半はもう、父親の表情にシビれる。
じんわり泣かされる。
前半は、色々諸々失笑したりだが、後半は父親の切なさ、兄の優しさ、素直なB Fのこと、そして一番ワタクシ的にショッキングだった母親の言葉。
母親は、ルビーが生まれた時の聴覚検査で耳が聴こえた事にショックを受けたという。
分かり合えないんじゃないかと。
ああ、健常者が一番というワタクシの思考を指摘されたような衝撃だった。
でも、母親もルビーの転機と共に変わり始めるし、いやもうまぢでワタクシの好きなタイプの映画であった。
わかりやすいのが一番とは言わないけど、難解さをウリにされるのは一番イヤなのよ、ワタクシ。

と、映画館を出るときにはすっかりご機嫌で、誘ってくれた娘にピスタチオのドリンクをご馳走しようかと思ったくらいだ(やんわり断られたが)
映画館で観る映画から遠ざかってたが、いやぁ〜映画って面白いですね〜と今、ワタクシ史上第30回目くらいの映画マイブームが起きているところである。
nn

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