このレビューはネタバレを含みます
「家族抜きで生活がしたことがない」
家族の中で1人だけ聞こえる疎外感、支えなくてはという責任感、やりたいことが出来ない悔しさ、わかって貰えない悲しみ…色々なものが混じっているけど、その中に確かに主人公の優しさと温かさが混ざっている
誰かが悪いわけじゃないけど、どこかに絶対にしわ寄せがくる
頼れる人には、知らないうちに寄りかかりすぎていたりする
生活音が音が大きかったり、風の音や自然の音が少し大袈裟に聞こえてくるような気がしたり、イヤフォンから聞こえる音楽を強調したり、「聞こえること」を強調している気がした
映画の中で音声が全て消された部分があったが、凄い演出だと思った
これが聞こえないということなのか
もどかしい気持ちになるけど、よく考えたらこの感覚を持っているのは恐らく私たちは健常者だから
みんなの反応をみて、「あの子の歌は素晴らしいんだ」と感じる両親の表情がもう…
帰ってきて、お父さんの前で歌うシーン、あんな素晴らしいシーンないよ…
もっと大きな声で!ってところで泣いた
思えばお父さんはラップの響くところが好きなんだよね
耳が聞こえないお父さんにとっての聞くことってある意味振動を感じることなのかなと…
娘の手話ではなく、喉の振動を感じるところ
肌と肌が触れているのもあって、本当に感動した
下ネタがめっちゃ挟まる
お父さんとお母さんが仲良しで娘を困らせるところが面白い
でも娘からしたらやめてほしいよね笑
お母さんと2人でご飯食べる時にお母さんが食べてるものってなに??
あの白いのなんだ?!って思った
何食べてるの??
作品通して、なにか大きな驚きがあるとかでは確かにないんだけど、どのシーンを切り取っても温かい気持ちになる。
愛情に溢れた作品だと思った
尊かった
※この前までもうすぐ公開終わっちゃうと思って急いで観に行ったら、席がめっちゃ埋まってた
アカデミー賞効果は絶大だなと思った