ぐり

コーダ あいのうたのぐりのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
3.9
家族4人のうち自分以外の3人が聴覚障害者であることと大好きな歌との間で葛藤する健聴者の主人公の物語。まずその設定(アイディア)が秀逸。聴覚障害者にとって歌はほぼ無縁とばかり思っていたけれど、主人公によってその2つが繋がった瞬間、思わず泣いてしまいました😿

聴覚障害者である本人たち(3人)が自分の障害のことで愚痴を吐くシーンがなく、割と平気そうに見えたので、唯一健聴者である主人公のほうに感情移入してしまいました。だから尚更(そりゃハッピーエンドだよね…)って感じでした。聴覚障害者やそれを支える周りの人の苦悩は本人たちしかわからないと思うので、それについての私からのコメントは控えようと思います。

全体的に温かい作品でした。あんな家族羨ましい。過保護の両親をウザいと感じるのはわかるけど(笑)夢を見つけた娘を応援してあげる家族が素敵!そして夢を追いかける覚悟を決めた彼女は素晴らしい!✨夢を追うことで訪れる家族との別れを描いているのもよかったです。家族と最後にハグをして別れるシーンはまんまこの前の私でした(コッチまでめちゃくちゃ悲しくなった)😂そんな彼女の夢を応援するのは家族以外にも登場しますが、なんと言っても音楽の先生が最高!!主人公の本来の力を発揮させる熱いレッスンと、先生に刺激を与えられどんどん上達していく主人公の歌声は鳥肌モンでした💮目覚めの良い朝のように清々しい彼女の歌声、大好きです。迎えたコンクール当日のシーンであえて1番聴きたい部分を無音にする演出は、耳が聞こえない状態で聞く歌ってこんな感じなんだ…と少し悲しくなりました(演出としては◎)が、そのときに主人公の父親が周りの反応を見ることで彼女の歌声の良さを認識する姿に胸がジーンとなりました😿自分を支えてくれているすべての人への感謝を忘れずに、夢を持って生きようと思いました。少しずつでも頑張っていきたいです。最後になりますが、この映画は字幕のほとんどが手話の通訳として使われているのが新鮮でした。手話は世界共通言語なのかな?余裕があるときにでも手話学んでみたいなと思いました🖐🏻

📝自分用メモ
・ろう者…聴覚障害者
・コーダ…聴覚障害者の親を持つ健聴者の子供
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