このレビューはネタバレを含みます
【再レビュー】
近年の女性監督の活躍は凄まじい!
序盤から泣いてしまった映画は初めて。
障害などを扱った作品で、観るまでは全てとは言わないけど賞狙いでお決まりの御涙頂戴映画かと思ってしまった自分を責めたい。
天才的な歌唱力を持つ少女の家族が皮肉にも全員ろう者という、、
耳が聞こえなくても楽観的で生き生きとしてる両親が眩しい。俳優達も素晴らしかった。
家族を心から愛してるけど彼らを支えるには唯一健常者である彼女がたくさんのことを犠牲にしてきたと思うと心が痛むしもし自分がそんな立場にあったらどうするのだろうとすごく考えさせられる。
主人公を演じたエミリアジョーンズ、演技はもちろん、あの歌声に胸を打たれた。歌が上手い人はいくらでもいるけどあんなにも心に響くことはそうない。
ずっと主人公に感情移入して観ていたけれど発表会で無音のシーンがあって両親は娘の声を聴きたいのに一生聴くことができないという事実、母が娘が産まれて彼女は耳が聴こえると知った時にショックだったと言うのもその苦しみが痛いほど伝わって辛かった。
それでも歌声が聞こえなくとも精いっぱい感じ取ろうとする家族の姿に物凄い愛を感じた。
青春と葛藤を見事に描いた傑作!
学校で道徳を学ぶのに無駄な授業をしないでこういう映画を見せたらいいのに(大真面目)