あちぴろ

コーダ あいのうたのあちぴろのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.8
アカデミー賞の作品は苦手。
「グリーンブック」は例外←

いい映画だった。
泣いてしまいましたさ、ええ。
作品賞を受賞したというのも納得。

両親も兄も耳が聞こえない聾唖の家族で、唯一耳の聞こえる妹ルビー(エミリア・ジョーンズ)。通訳として家族と周りの人々との間を取り持つ。
訳せない様な下ネタや罵声なんかもなんとか交わして健聴者と揉めない様に努力したり。
そんな彼女の周りで起こる恋や歌との出会い、家族が聾唖であることで起こる弊害。

兄が言った「お前が生まれるまではこんなことにならなかった」という言葉。多分きっと、これまでは周りから少し離れたところにいたんではないだろうか。耳が聞こえない人たちと意志の疎通は必ずしも100%出来ていたとは思えない。言いたいことも言えなかったり通じなかったりしたんじゃないだろうか。
兄だけはきっと妹のことを考えていた様に思う。
「家族の犠牲になるな」
妹を想いやる優しい兄貴だった。

いつまでも仲のいい夫婦が昼間っからセクってるのは爆笑したし、V先生の「Fuckできて嬉しいです!」が最高に笑った。一所懸命手話勉強したのに、指が1本か2本かですごい意味が変わるというw
そんな笑えるシーンも多くあって、最後の家族が抱き合うシーンに涙腺やられました。

やっぱり家族ってほんとに大切なんだなっと。
自分も家族は何より大切で、20歳を超えた娘たち(Rとせなお)も自分と妻との買い物や遠出にも喜んで付いて来てくれたり、車中の会話も笑いっぱなしのかけがえの無い時間を過ごす。

ルビーの家族を想う決断よりも、父親と兄貴の後押しで受けることになった大学の試験。
父が喉に手を当てルビーの唄う歌に耳を傾けるシーンもグッと来た。
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