ShuntaFilm

コーダ あいのうたのShuntaFilmのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.6
真剣に観させられる映画だった。

演奏会の音が消えたシーンはすごく感じるものがあった。

感動と同時に凄く、考えさせられる映画だった。
実際のコーダの方達も、この作品で描かれていたように多くの葛藤があると思う。
自分のやりたい事をやるのか、それとも、家族の為支えにならないとという責任感、家族に対する愛があるからこそ、その分の葛藤も大きいはず。

障害のある方でも…といった、障害の方を視点にした世の中になってきている気がするが、それを支える側の人はどうなのか。
この作品では、最終的にハッピーエンドで終わったが、
実際のコーダの方達はこの作品のように、
小さい時から家族の通訳として支えてきた
コレは素晴らしい事としてとらえて良いとは思う。
しかし、それを美談として捉えて、賞賛しすぎてしまったら、コーダの人達はそうせざるおえなくなる。そうなると、この作品のように自分のやりたい道を閉ざす事も起きてくる。
そうじゃないだろ!!と言ってくれる、兄や音楽の先生の様なコーダ側を思ってくれる人達がいてくれるのか。そして、コーダ側もろう者の事を思う。互いに愛を感じる。
それも含めて、"コーダ あいのうた"という作品なんだろうなと思う。
最後の家族で抱き合うシーンそこにそれぞれの愛を感じた。
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