ほどぼち

コーダ あいのうたのほどぼちのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.0
・ろう者の家族のなかで、唯一耳が聞こえるルビー。そんな彼女の才能は「歌」だった。彼女の才能を理解しようもなく、彼女の「耳」に頼る家族。そして、音楽大学への進学を夢見るも、家族のことが気になるルビー。
・絶対に分かり合うことはできない親子。けれど、最後の最後、お互いの気持ちを繋げたのは「分かろうとする気持ち」であった。もちろん、ルビーの声は聴こえない。けれど、「伝えたい」「理解したい」という互いの気持ちが、声をこえ、互いの心に届くのである。
・そのような心の交流の情景描写は、見事としかいいようがない。ラスト15分は、心にじわーっと響くものがあり、必見だ。
・そして、鑑賞後、心に爽やかな風が吹き抜ける、そんな一作である。
・また、主演エミリア・ジョーンズのみずみずしく、心の琴線にふわっと触れる歌声は見事だった。最近はずっとサントラをSpotifyで聴いている。映画を見れば、私のこの習慣も、きっと理解してもらえると思う。
ほどぼち

ほどぼち