コーダ あいのうたのトイプーのネタバレレビュー・内容・結末

ずっと観たいと思っていた作品。
ルビーの歌声に鳥肌が立った。
先生が情熱的で良い！！

大学を諦めて今後も家族の為に生きる人生になるのかと不安になったけど、新しい扉を開ける事が出来て良かった。
年頃の女の子が午前３時に起きて船で一仕事してから登校するなんてそれだけでも親孝行な子。　
時々、親孝行ってなんなんだろうって思う時あるけど、自分の人生を犠牲にしてまで背負うものじゃないと思う。
自分も親であるが、子供には自分の好きな人生を歩んで欲しいし、自らがその足枷にはなりたくない。
でも世の中にはその道理が通らない家庭も沢山ある。

ルビーのコンサートに家族３人来てくれて家族の絆を感じられる。どんなにか娘(妹)の声を聴いてみたいと思った事か。
耳が聞こえなくても明るいお父さんに綺麗でお洒落なお母さん、そして頼もしいお兄さん。
途中両親がルビーを通訳として必要だから進学に反対する場面では断念しなきゃいけなくなるのかと思ったけど、最終的には夢を応援してくれたし「家族は仲良くしなきゃいけない」っていうお父さんの言葉が響いた。

ルビーのコンサートの途中、無音にした演出にはドキッとさせられた。音を聴きに来ている人達で溢れる会場で、家族３人が感じている音の無い世界を表現。見ている側にもそれを感じさせる演出だった。
帰宅してから自分の為だけに歌う娘の喉元に手をやり音を確かめるかのように聴くお父さん。どんなにか娘の声を聴いてみたいと願った事か。
オーディション会場に入ってきた家族の為に手話で歌い出すルビー。
その家族愛が詰まってて何度も涙した。

日本のドラマは殆んど見ないけど、ちょうど今silentを見ていたので手話が気になってるけど難しそう。役者さん達凄いなぁ。

ルビーの家族が明るいのと、事業を始めたり卑屈になってないのも良かったし、何よりルビーの背中を押す選択をしたのがこの作品の評価を上げた要因かな。