俺のために歌ってくれないか。
この言葉がとても印象的だった。
目を見て、口を見て、喉の振動と
皮膚や骨を伝う音楽の響きが
娘の言葉と想いそのものみたいで、
そしてそれを受け止めようと必死で。
すごく素晴らしいシーンだった。
耳が聞こえない、コミュニケーションがとれ無い不安って、自分には想像もできないけれど、耳が聞こえていても人間の気持ちなんて理解できないのに、それを感じ取る手段さえないのはどんなに途方もない事だろうと思う。
家族のそばにいるのが当たり前で、支えて生きなきゃいけないと幼い頃から自分の立場をわかっていたルビー。
ベイビーじゃない、生まれた時から大人だ。
あのお父さんの言葉は、自分本位な生き方ではなく、ルビー本位の生き方でもなく、
ただ1人の人間としてルビーを見ていたから出てくる言葉だと思う。
最初はやべー父親だなぁと思ってたけど、最高の父親だ…！
家族ってなんなんだろうって最近よく考えるので、見れてよかった
