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コーダ あいのうたのKtoのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.3
【ひと言あらすじ】
聴覚障害者の親に生まれた聴者(=通称"コーダ" CODA, Children of Deaf Adults)である主人公が、歌の才能・熱意と家族の繋がりとの間で葛藤する話。

【感想】
2023年1本目として今更ながら観賞、最高の"feel good movie(=観ていて良い気持ちになる映画のこと)"だった。

音楽の気持ち良さ、プロットの明快さが抜群に良い…。

そして、ジャンルはまごうことなきコメディ。sex education(ドラマ)顔負けの下ネタ、"hot"な兄、大型犬の練習など、明らかにコメディタッチで面白い。

家族役が皆実際に聴覚障害者の俳優を起用している点も評価されているそう。"聾者"だからといって、上品で大人しいわけでも、性格がいいわけでもない。"ugly"な発音で馬鹿にされたことをトラウマに思うルビーに、父が"Go!"と叫ぶところは涙が止まらない…。

ホールコンサートのシーンが本当に涙腺をゆるゆるにしてくる。合わない手拍子、幸せそうな母の顔、周囲の観客の反応を伺う父…。コンサート→帰宅後まで、本当に美しいシーンだった…。
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