いーないーな

コーダ あいのうたのいーないーなのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.4
主人公ルビーの素直さに惹かれた。
彼女はろう者の家族のいつも通訳役。
子供の頃から大人で、レストランでビールを代わりに頼み、高校生にも関わらず、朝3時に起き、父と兄の漁を手伝う日々。
友達から家族を揶揄われても、守ろうとした。
同世代の友達からからかわれても、自分を優先せず、家族を第一に考えていた。
そんな彼女は歌うことが好きだった。
好きな男の子が合唱を選ぶことを知ると、すぐに続いた。
だが、長年揶揄われ続けてきたがゆえ、人前で歌うことが怖かった。何か言われるんじゃないかって。
V先生はそんな彼女を理解しようと、素直に質問した。そして、彼女も自分の気持ちを明らかにした。
高校生のころ、自分ってなんだろう、心の揺れ動き、将来を見据え自立を考え、大人のように恋もしだす。
彼女が偉い、凄いのは、自分も大事だけど、やっぱり彼女の家族が大事で、置いていくことができないと家族を強く想うところだ。
そんな彼女を兄は自分の人生を生きてほしいと伝え、母は彼女は美しいと自信を与え、最後に父は彼女の歌唱力に周りが賞賛する姿を見て気づき、彼女の本当の気持ちを理解し、家族全員で応援する。
なんと、温かい家族なんだ。
支え合ってるからこそ強い団結力。
差別や非難を一緒に乗り越えてきた家族。
お互いを思いやる愛し合っている家族。

自分のことばかりつい考えてしまうが、
お互いを思いやる気持ちを常に持っておかなければいけない。そういう人であれば、
いざという時、応援したくなる。

このまま仕事を続けてもいいんだろうか。
自分の人生なんかいい子で終わってないだろうか。それで何が得られるんだろうか。もっと
やりたいことをやらないといけないんじゃないか。家族が私に与えてくれたこと。それを
返していかないといけない。
家族は私の2倍3倍生きているから、
与え、喜んでくれることに喜びを感じられる
素晴らしい人たちだ。
そう思えるような人になりたい。
いーないーな

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