よかったです。作中でYou're all I need to get byを主人公たちがデュエットで歌う場面があることは知っていたので、もっとティーンラブロマンスに寄った話なのかと思っていたけど、彼氏とのエピソードはかなりあっさりした感じに描かれていて、主人公のルビーの自立と家族の愛の話だった。
最後の試験の曲でBoth sides nowを歌うシーンがとても感動的で良かったですね。普通の17歳はジョニ・ミッチェルを選ばんだろって感じするけど、聾者の家族を支えるしっかり者で苦労人のルビーが、これから大きな世界へ飛び出していこうとする中で「良い面も辛い面も見てきたけれど、私は人生のことを何も知らない」と歌うのはかなりジーンとなった。
あと細かいところなんだけど、キャラクターがわざとらしく泣くようなシーンがなくて(ルビーが目を潤ませるようなところはある)それも良かった。最後のシークエンスもやたらと泣かせようと引っ張るんじゃなく、爽やかにさらりと終わる感じがとてもいい。
