トムコーディ

コーダ あいのうたのトムコーディのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.3
 単純明快でハッピーエンドに向けてストレートに進んで行く映画。皆さん書いてるように、コンサートや最後の大学の試験での家族への歌いながら手話をする辺り、涙を誘う展開が多くて、純粋に自分の未来に挑戦していくのを暖かく包んで送り出してくれる家族愛が痛いほどグッド。
 また主人公の娘も可愛い。私がアラフィフの親父としては、父親と娘に、余計に感情移入してしまった。夜に父親に歌うところや父親と抱き合うところ等。
 また兄貴の何というか妹へのやっかみのような皮肉さプラス、本当に家族の犠牲になる人生ではなく将来の夢への押し出す想いも凄く分かる気がしました。(妹1人がろう者ではなく、社会と接するには家族には絶対的必要な妹、だが劇中にもでてくる、母の娘が生まれてろう者じゃなかった本音の言葉や、兄貴が言う父親、母、兄貴だけのろう者の生活までのほうが幸せだったという皮肉めいた嫉妬のような兄貴の裏腹な本音の心等)潤潤もの。
 家族残された3人(+最後車で新天地へ送ってくれる同級生=兄貴と好い仲になった女の子)も地元で漁業をなんとか通訳者乗せてまた、皆とも、仲良く上手くやっていっている最後で終わっているところも全てがハッピーエンドで本当に気持ち良い作品。彼氏が残念だったね、同じ音楽大学受かんなかったのか?って。そこだけオチかな。