久々に涙が出た作品
Coda「聴覚障害を持った親から育った子供」という言葉を初めて知った。障がいを持った両親とその子供の苦悩と自立、愛情と孤独が描かれた作品。
親と子どもの価値観の違いや、親心が却って子ども成長（自立）を邪魔してしまう事。物事を始める時は決まって（いつでも）間が悪いこと等、個人的には色々と共感出来た。
ルビーが舞台で歌を披露する時に、全く音が聞こえない両親の気持ちが理解できるシーンには心打たれた。お父さんが漁業に誇りを持っているが、娘無しでは厳しい事、声が聴こえないが故に娘を胸張って音大に送り出せない事など家族間で色々な想いが交錯する中物語は進んでいく…
ルビーが同級生に比べて大人じみていたことは、親の通訳を担い、人よりも大人事情を知ってしまうコーダの人達に共通することらしい。
音楽は勿論。演出・ストーリー笑えるジョークなど、全てが良かった作品
