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劇場版 呪術廻戦 0のkuuのレビュー・感想・評価

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
4.0
『劇場版 呪術廻戦0』
映倫区分 G.
製作年 2021年。上映時間 105分。
芥見下々のコミックを原作にしたアニメの1年前が舞台の『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』を映画化。
幼なじみを事故で亡くした高校生・乙骨憂太が幼なじみの呪いに苦しみ、最強の呪術師のもとで呪いを学ぼうとする。
主人公の乙骨のボイスキャストは声優の緒方恵美が担当。
製作をMAPPAが手掛ける。

幼いころ、結婚の約束をした祈本里香が交通事故で亡くなる瞬間を見た乙骨憂太は、彼女の呪いに苦しめられていた。
ある日、憂太の前に東京都立呪術高等専門学校の教師で、最強の呪術士の五条悟が現れる。
里香の呪いが原因で周囲の人を傷つけていた憂太は、呪術高専に転入し、里香の呪いを解こうとする。。。

かなりのめり込んで観た、今作品『劇場版 呪術廻戦0』。
漫画では数巻読み、テレビアニメでは放映されてる作品を観てきました。
ですので、今作品は劇場鑑賞の望んでましたが逃し、やっとレンタルしてきました。
こないな世界が現実なら日本神話で、天岩戸に隠れた天照大神を岩戸から出したときに、祝詞(呪術ともとれるが祝詞はホワイトマジックかな)を唱えた神(五条や乙骨の祖先より格上エッヘン)とされる血がながれてる小生はガキの頃なら呪術高専京都校に入学できたかなぁ。
なんて思いつつ、同時にやはりどこに行っても落ちこぼれは間違いないかぁと雑魚呪術師にしかなれんやろなぁ沈み思いつつ、五条さんをの神々しさを見つめながら視聴開始。
美しき瞳を拝顔できました!!
漫画を読んでいると、アクションシーンを見ることはできても、それを追うことは難しい。
だからこそ、アニメのアクションシーンを正しく仕上げることが重要である、故にアニメは難しいと云えるが正しく機能したら面白味も倍増する。
呪術廻戦は、テレビアニメでも華麗な戦闘シーンで知られてるけど、今作品でもその期待に応え、キャラの長所をすべて発揮した分かりやすい戦闘シーンが実現されていましたし、劇場版のアニメーションは、戦闘シーンだけでなく、映画全体を通して個人的には際立ってたと思います。
今作品全体のアニメーションは美しく、ある要素に対してアニメーターが様々なテクニックを使っているのが素人目にもわかる。
人間のキャラと呪霊(呪われた精霊)、あるいは呪術師が使う呪いのエネルギーのアニメーションを比べてみると、その違いがよく分かると思います。
呪術廻戦の熱烈なファンではありませんが漫画を読んだ者として、今作品のストーリーは漫画で起こったことにすべてではありませんが近いと思います。
マンガを読んでいない人にも何が起こっているのか、キャラを理解しやすくするために、映画はいくつかのことを追加しています。
まぁ、追加する必要がなかったと個人的に思うシーンもありましたが、しかし、他の漫画原作の映画と違って、今作品はストーリーの流れがとても良く、別々の章をただ無造作に繋げたという感じはしなかった。
とは云っても基本的には原作やアニメを多少なりとも知ってる方が楽しめるだろうとは思いますが、呪術高専の特殊性やキャラの紹介は最低限描かれてましたし、『劇場版 呪術廻戦0』から漫画へ、そしてテレビアニメを見ようかっと思う人にも悪くない内容やと思います。
作品の中身はTVアニメシリーズのテイストを引き継いだ荒々しい迫力のあるシーンが満載でしたし、惜しむらくは、予告編でも宣言されていた『百鬼夜行』が少々ショボかったかな。
人気漫画の劇場版にふさわしい作画の力強さに加え、予想外の(原作既読ですし予想通り)感動もありました。
呪術初心者に優しく、ファンもきっと満足できる欲張りな一作かな。

余談ながら、五条 悟は漫画などと違い、目隠しをしていない顔を見せますよ。
また、ドイツでは、142,500人の観客を動員し、アニメの夜間上映の記録となったそうです。
(これまでは『ドラゴンボール超 ブロリー』の67000人が記録)。


※ちょっとネタバレに触れますがですが、お読みの際はご注意を。



エンドロールの後には、ケニアで行動を共にするミゲル・乙骨の二人の姿が描かれてます。
映画では対立していた立場のはずの二人ですが、ラストのシーンでは和気藹々としていました。
そこに五条が。。。
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