犬のかたち

劇場版 呪術廻戦 0の犬のかたちのレビュー・感想・評価

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)
4.0
儚さに胸が締め付けられた。

幼くて無垢で何にも染められていない真っ直ぐな愛、まさに純愛を見れた気がする。
まだ愛を知らない年齢で1つの強い愛に縛られて、今後その他の愛を知らず一途に生きることになった彼らは幸せだったのかなんて私たちが決めることじゃないけど、少し考えちゃう。

憂太は真希のように真っ直ぐ強くなりたいと言ったけれど、もう充分君は真っ直ぐで強いよと言いたくなった。
真っ直ぐで強くて少し頼りなくて、それでいて優しい。

現呪術高専2年の友情を築く課程が愛おしかった。
死ぬ時は孤独だとしても生きていく限りは孤独じゃないから、乙骨が誰も傷つけたくないと怯えて閉じこもらずに相手を信用することの心地良さに気づけて良かった。
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ。
→死んじゃダメだ死んじゃダメだ。

五条先生がアニメ1期でもやたらと青春の在り方にこだわってたのが腑に落ちた。
夏油がファシスト然としたキャラクターになったのは五条への憧れや羨望、尊敬の底にあった嫉妬や妬みのような強い感情から来てるのかな〜とか思ったり。
五条へ強い気持ちを抱くあまり彼の中での正義や秩序が壊れてしまったのかなと思うと苦しい、いやまだ過去を知らないから分かんないけど。
逆夢ってまさに2人にぴったりな曲だなって思った。
どんな高専生だったんだろう。
この2人の友情や関係性はアニメ2期で描かれているようなので今から見るのが楽しみ。

エンドロールの怒涛のKing Gnuタイムで胸が締め付けられてからのエンディング、先が気になりすぎる〜。