木更津を舞台にした本作品。
熟年夫婦の一風変わった恋物語。大人びているようで子供染みてもいるようで。
重要なキーワードは「月が綺麗ですね」
激しい展開こそないですが、ロマンチックな大人の恋愛で、とても素敵でした。
物語の舞台になっている木更津も行ってみました。実際の風景と映画の風景が全然違うのにはビックリしましたね、同じ風景なのにものすごく不思議でした。
主演は手塚理美さんと国広富之さん。
久しぶりの共演と話題になっていましたが、そんなことは微塵も感じられず、本当の夫婦のように見えました。
記憶を失くした夫・漱石(国広さん)と妻・咲子(手塚さん)が繰り広げる天国での生活。2人の複雑であり不安でもある心理を見事に表現されていると思います。
それぞれの側には若い女性と文学青年。おかしな四角関係があり、すれ違いがあり。
すれ違いやケンカを繰り返すごとに愛は深まり、徐々に漱石の記憶が戻り、全てが明らかになります。ラストは本当に感動的!!
この作品は、男性でも女性でも、トキメキを忘れかけた方に是非観ていただきたいです。特にお2人が共演されていた『ふぞろいの林檎たち』を知る世代には堪らないと思いますよ(笑)