宇宙が舞台ですが、人間ドラマがメインの比較的地味な映画です。
あらすじ通り事故による予定外の乗組員が現れた事により酸素が足りなくなり誰が犠牲になるかと場合によっては殺し合いになってもおかしくない状況なのに、皆さんさすが冷静沈着な宇宙飛行士たち、そんな野蛮な事はせず淡々と話し合いと自己犠牲の精神で物語は進みます。
宇宙船のデザインや太陽光パネル、船体ごとブンブン回して遠心力で起こす人工重力など色々とリアリティ重視な設定であれこれと工夫は感じますが、恐らくそこを描きたいのではなく観客に問いかけるはあなたならどうする？というトロッコ問題と同じ心理を試されます。
私なら放射能で即死かつ、無能なマイケルのためなんて余計に行かないだろうけども、うちの妻なら自己犠牲の塊なのできっと行くだろうという人間の本性に問いかけるような後味の悪さはありました。
行かない私が間違ってるのか？医者という立場の行く人間が正解なのか？答えなんてわかりませんね。
この後火星までの8カ月、そして火星で何もやる事のない4ヶ月、そして帰りの8ヶ月、、、地獄ですね🚀
トニコレットは流石の表情筋で笑かしてくれます。
ダニエルデイキムは損な役回りでした。
アナケンドリクスはいつも通り可愛くて良い人です。この人は悪い役しないですね。
