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隔たる世界の2人のssのネタバレレビュー・内容・結末

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

BLMの動きから作られた作品。
ある程度の覚悟は必要だと思って大分体調整えて見たんだけど、やっぱやられた…。

タイムループのもので、何やっても警察に撃たれてしまう。
何もしてないのに、どうやっても撃たれてしまう。

彼が撃たれる度に「絶望」へ突き落とされる。だが、その「絶望」を味わった回数以上に無抵抗なのに理不尽に殺されてしまった人たちがいる。

彼女に何度も殺される話を打ち明けた時「私ならやられる前に殺す」と言ってたのもドキッとしたなー。銃に対抗するなら銃を。

隔てているものは一体何なのだろう。
車中でお互いのことを話したって分かり合えない…。微塵も警官は彼のことを信じてないから…。黒人は「危険」という間違ったバイアスはどこでかけられているんだろうか?生まれてからずっと?環境?
そもそもそういう人が警官になっていいわけないんじゃない?
隔てられた壁が分厚すぎて途方に暮れてしまう。

この映画の解説で知ったんだけど、主人公の彼が聞いている「the way it is」という曲の歌詞、
「世の中なんてそんなもの。それが現実なんだ。どうせ何も変わりはしない。でも君はそれでいいのかい?」
まさに!のメッセージで、彼が繰り返し聞いているということに更なる意味を感じる。

2021/4/25
ss

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