ある白人警官と黒人男性との間の
「隔たる壁」を描いた短編映画。
差別する側とされる側
そして傍観者の目線など、
いろんな方向から人種差別の
根深さが描かれている。
タイムリープものとしても
社会問題を描く作品としても
見応えがあった。
見た目や印象だけで
相手のことを決めつけるのは
ダサいし、ナンセンスだよね。
ただ、まだまだ自分にも
他人事ともいえないような気がする。
普段関わるのは、
自分と同じような家庭環境、
学歴、価値観の人ばかり。
たまにそこを抜け出すと、
随分とものの見方が違うことに気づき、
無意識にラベルを貼って
距離をとっている自分もいる。
黒人と白人との問題は
特に大きく取り上げられるけど、
「隔たる壁」は
世の中のあらゆるところにある。
顔や肌の色が似た人ばかりがあつまる
日本みたいな国だからこそ、
見えなくて厄介なら壁もある。
こういった作品のおかげで、
自覚だけでもできるようになれば
少しは自分が、世の中が、
変わるのかな。
