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隔たる世界の2人のSSRTのレビュー・感想・評価

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
2.5
ジョージフロイド事件に影響されて制作されたであろう作品
理不尽な理由で(白人警官に?)殺されてきた被害者の恐怖を追体験できるような作りとなっている
気になったのは、明らかに白人警官という存在を貶める作りになっていること
白人警官が主人公を絞め殺す際の醜悪な表情を画面いっぱいに映し出している場面ではどうやったって胸糞悪さを覚えるし、そもそも警官が元からかなりの悪人面(失礼ですが)
もっとやり方があったのでは?今まで自分たちを苦しめてきた白人はこんなに醜いんですよ!極悪なんですよ!!と主張して見ている側のヘイトを買うのは、差別を助長するような行動そのものなのでは?
最終的に白人警官は特に理由もなく笑いながら主人公を殺すという演出がされていて、これっていいのかなぁと
最後に現実で白人警官に?殺されたであろう人物の名前と、その時に取っていた行動が流れますが、黒人可哀想でしょ?一方的な被害者でしょ?みたいな押しつけがましさを感じる
実際に被害者ではあることは理解しているが…
今や英雄のように仕立て上げられているジョージフロイドさえ、前科盛りだくさんのどうやっても善人とは言えない人物らしいし、だから殺されていいとは決して思わないが、これを見ただけでは手放しで黒人を擁護しようという気にはならず
こんな風に言えるのは当事者じゃないからと言われればそれまでだが、あくまでこの映画を見た感想としては以上
同じく黒人の立場を表現しているブラインドスポッティングという映画の方が、より中立の意見を表現していて良い
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