るる

コットンテールのるるのレビュー・感想・評価

コットンテール(2022年製作の映画)
3.7
兼三郎には、随所でなんやコイツ…と思わせられた。それは不器用な父親、とも言えるし、未熟で身勝手であるとも捉えられる。父親としてのプライドとか、そういうやつ?有害な男らしさってやつを全面的にでもなく、小出しにされる感じが妙にリアルな気がした。父親と息子っていう男同士だからこその、親子の距離感の難しさみたいなものがあったんだろうな。と勝手に女は考えてました。

イギリスの湖水地方、画がずーっと美しくて、私もいつか行ってみたいな〜。イギリス人親子との出会い、良かったけど映画!って感じあった。別に映画だからいいけど、現実ってこんなイージーじゃないと思う。でもこういう思いがけない出会いが、自分を見つめ直すきっかけになってたんだろうな〜とか。人の温かさを受け取れるくらいの心の余裕は常に持っておきたいよね。

収まるところに収まった、みたいなそれ以上もそれ以下もないけど、やっぱり最後には愛を感じてちゃんと泣いた。美しくて泣いた。私って結局そういう人間だからな。
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