武者鬼

シン・仮面ライダーの武者鬼のレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.0
あまりハマれませんでした

というと個人的な感想になってしまうのでどこがハマらなかったのか見ていて思ったところを上げていきたいと思います(ネタバレはなしで)

まず近接での戦闘シーン(殺陣みたいな)に関して
カット数とその一枚一枚の画の表示が短すぎて何を見せられてるか分かりません
血しぶきとかをその技法でマイルドにしたかったのかも知れませんけどだったら血しぶきいらんやろって感じですね

次にこれは最近の邦画あるあるな気がするんですけど暗いシーンのコントラストもう少し気を使ってくれませんかね?
まじで見えないんですよ…
都内のハイコントラストの投写機がある劇場なら見えるかもしれませんけど見えない…
わざと見えなくしてるかもしれないけどそれにしたって見えんことに対する不満を感じてるってことは演出の仕方を間違ってると思いますね

そしてもっと根本的なのは脚本ですね
少ないセリフで演出するのは全然いいんですけど最初の仮面ライダーの説明の部分はちゃんと文字に起こしたり絵で写して丁寧に説明したほうがいいと思うけどなぁ
説明のセリフも早口だし最初マスク被ってるからこもってて聞こえないし
そして大半の展開がかなり唐突なんですよね
シンウルトラマンでももう少し場面転換の繋がりを大事に書いてた気がするんだけどな

ラストバトルの演出も結局なぜ相手の突然の有利が崩れたのか分かりませんでした
あるものを破壊したことで無制限の力を防いでもかなりの能力差があるはずなのにほぼダメージを与えていないのに突然ボロボロのはずの主人公よりも疲れ始めてるのは本当に???で頭がいっぱいになりました
出力がデカすぎて供給を切られたことで一気に弱体化したとかなの?
そしてラストバトル中のカメラのおそらくわざと行ってる手ブレ効果、これが一番きつかった…
おそらくカットのつなぎを分かりにくくするための撮影技法なんでしょうけど泥沼みたいな見栄えの少ない画のなかでひたすら手ブレしてるのは違和感しかありません

大筋はそこそこ面白かったんですが丁寧にしなきゃいけない部分をおろそかにしてる気がしてなりませんでした
他のシンシリーズは樋口監督がやっぱりうまく手綱を握ってたりそういった基本的な部分を補ってくれてたんだろうなって印象ですね
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