千年女優

シン・仮面ライダーの千年女優のレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
2.5
昆虫の能力を人体に宿すオーグメンテーションで世界征服を目論む地獄の軍団SHOCKERに翻意した緑川によってバッタの能力を移植された青年で、緑川の娘ルリ子と組織を抜け出した本郷猛。緑川の遺言とルリ子の意志に従って「仮面ライダー」の名でSHOCKER壊滅を目指す彼が多種多様なオーグたちと繰り広げる戦いを描くヒーロー映画です。

日本を代表する特撮ヒーローたちを庵野秀明が中心となって復刻する『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』の実写映画第三弾として石ノ森章太郎が生み出した言わずと知れた変身型ヒーローをリブートした作品で、ライダーを演じる池松壮亮をメイン級から脇役にユニバースを匂わすキャラクター含めて豪華なキャストで盛り立てます。

特撮を現代に置換してきましたが、疫病を示唆しつつも原作由来の世界観の限界もあってお話は等身大です。それでも共通の「マスク」でもっとできたはずだし、全世代対象を謳っても冒頭だけのゴアで子供を締め出しながら小便臭いフェティッシュで大人向けでは片腹痛く、アニメ出身を活かしたデザインとアクションだけが見所の一作です。
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