まちだ

シン・仮面ライダーのまちだのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.7
S.J.H.U.の最近の特撮の中では、完成度の点で言えばゴジラ、ウルトラマン、ライダーの順と思ったが、ライダーにはライダーの良さがあった。良かったのは画像が美しく雰囲気がある点。全体的に悲観的で哀愁漂うのは原作の漫画を意識しているか、とても良かった。また上記三作の中では昭和の映像作品にも一番近いように思うが、デザインや演出はさすが庵野監督、洗練されていて素直に格好いい。
初代(旧)デザインはダークグリーンの仮面は、どこかダークヒーローを思わせ、D.C.の最近のバットマンみたいに、土臭いが洗練されているというバランスを演出していたように思う。あとショッカー設立の背景は割と面白かった。キカイダー入れてくるあたりも楽しめた。綾波緑川の浜辺美波はハマリ役だったと思う。
残念だったのはCGと(キャストの豪華さに比べて…)、展開の尻すぼみ具合。開始早々の暴力的シーンが盛り上がりMAX(そういう感じ…!)で、以降は盛り上がりに欠けた。前二作とは政府関係とかのバタバタが無くアクション頼みであったからか知らんけど、一人ひとりの印象が薄いので、怪人の数もうちょっと絞ってもよかったのかもしれない(そうすると少ない、という意見があるかもしれないが)。アクションも画面の揺れが激しく、なにやってるのか分からなかった。
それとラスボス(中ボス?)はオリジナル?インパクトに欠けた気がした。人間を信じてみるか的な展開もさすがに陳腐かなと。
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