ジャッキーケン

シン・仮面ライダーのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.8
石ノ森イズムを庵野イズムで合体してて
シンゴジラ、シンエヴァ、シンウルトラマンに次いで4番目に好きなシン作品

本郷猛が映画始まってすでに改造されてる序盤の展開の速さはサイクロン並み

原作よりもリアルに庵野流に施されたメカメカしさが残る仮面ライダーのデザインだったり初期味のあるまんま仮面だけを被って髪の毛は剥き出しのスタイルは良き

科特隊も出ずひたすらに孤独な闘いに身を投じるライダーが人ならざる力を手にして葛藤する姿はさながら聞き分けの良い碇シンジ

柄本佑演じる一文字隼人は本作のMVP
仲間になるくだりがかなりアッサリだという不満はあるけど孤独を好むカイシデンっぽさはおれはストライク

ストーリー良き、展開もシンウルトラマンを踏襲した重要怪人&幹部を分かりやすくチャプターに切り分けたような構成もそれぞれの敵キャラのキャラ立ちあって普通に好き

やっぱり不満なのはアクション
仮面ライダーってウルトラマンと違って等身大のアクションを求められる、巨大ヒーローと違って特撮で誤魔化しが効きずらいからかウルトラマンでは気にならなかった格闘シーンの荒削りがかなり浮き彫りになってしまってた

ラスボス戦のゴチャゴチャしたMMAもどきの戦闘もツッコマざるを得ないクオリティだし何より白組のひどいCGアクションが終わってるレベル。
ライダーキックのみとかなら映え的にアリだけどあのCGをまんま戦闘で見せられるのはキツイ、ショッカーライダー戦とかマジでそれ

庵野秀明作品として嫌いじゃないけど特別良いところがあるかって言われたら特にない史上初なんとも言えないシン作品