ザ・ファースト・仮面ライダー。
で、あっちがシン・スラムダンク。の方がしっくりきたんだけど、めちゃくちゃどうでもよかったわ。
とりあえず、おまえとおまえが出てくると「え? つながってるん!?」てなるのでやめてほしい。ややこしい。
話としてはシンゴジ、シントラマンほど楽しめなかったんだけど、池松壮亮の憂いの眼差しに免じて赦してつかわそうという感じ。柄本佑もつくづくいい役者。犬王の殿様役の声優といいハケンアニメといいこれといい、全部いいんよな。飄々とした風来坊でもカタブツプロデューサーでも無情の権力者でもなんでもいける。好き。
怪人やアクションシーンは元ネタを全く知らんのでなんともだけど、別に嫌いじゃない。でも、のめり込みもしなかったのはやっぱりちょっとちゃっちく見えちゃったからかなあ。間違いなくそれを狙ってるんだろうけど。
(伊集院光さんのラジオであれは直撃世代が持つノスタルジアの完全な再現なんだと知って納得)
あと、しまったと思ったのはだいぶ前に安さに負けて買ってた原作マンガを読んでなかったこと。3巻しかないのに。映画との共通点めっちゃあったので、間違いなく予習しといたほうがよかった。
庵野監督は特撮愛からTVシリーズをメインに据えたのかと思ってたら、石ノ森章太郎先生の原典への敬意もこもってたし、エヴァ的とも言われてるってことは自身の世界観もしっかり織り込んでいて、三位一体なんだろうなと思った(エヴァ知らんけど)。しかし、監督にいちばん感心したというか笑ったのはエンドロールのほうぼうで見かける庵野秀明の4文字。全部やる気やん。怪人か。
とりあえず、今作で一旦シン・シリーズはおしまいなのかな。ユニバースを形成することなく締めるのは、残念なようなそれでもいいような。ともあれ、監督にとっては幸せなこの10年近くだったことでしょう。
でも、やりたかったらやってもええんやで。シン・ちゅうかないぱねま! もちろん島崎和歌子主演でな!