Yoko

シン・仮面ライダーのYokoのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
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観客を含め人類の感情移入を一切許さない池松浜辺コンビ。ショッカーをぶっ潰すというゴールはハッキリしている反面、動機を見出すのが困難過ぎた。なんでそんな嫌うねん。なんかみんなカッコええしええやん。
主役二人がストーリーを構成するためだけの無感情な存在なので、長澤蠍のイキイキぶりが対照的に映えるという思わぬ作用が働いてるのは面白い。
市井の人がほぼほぼ出てこないのは結構問題があるように思えて、敵味方同士内輪で盛り上がってる感が増してしまい、人類皆笑って死ねい!と野望を叶えようとする森山未来にリアリティ皆無というギャグ。ロケ地も多摩とか山梨とか、核戦争後並みにひと気が本当に無い。人口500人いれば多い方だぞ。
血の描写は良かった。よくよく考えたら仮面ライダーって暗い話だよね?ってことをこの血生臭さによって思い起こさせる。仮面ライダー龍騎世代ですが、あれもよくよく見たら相当暗い。とはいえストーリーゆえに画面も暗いシーンが多いが、転換で昼間になったり、爆炎だったりのシーンが極度に明るく、明暗差でリアルダメージを喰らうのはキツかった。
本郷はどうでもいいけど、一文字には頑張ってほしいラストの展開は割と好き。まぁお前もなんで協力しだしたのかよくわかんねぇけどな!
良くも悪くも人と語り合いたくなる気分にはなる作品でした。てか結局ショッカーってなに??
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