平成生まれとして、“生誕50周年”を迎える仮面ライダー１号は知らない世代だ。
しかし、ぼくにとっての幼少期のヒーローは、再放送されていた仮面ライダー１号だった。
渋いと言われていた少年時代を思い出す。
ぼくが昭和を愛する原点は仮面ライダー１号なのかもしれない。
ショッキングな怪人たち、残酷な殺され方をされる犠牲者たち。
複雑に入り組んだ組織のドラマ。昭和の生々しさがそこにはあった。
この『シン・仮面ライダー』は
平成生まれであるぼくが、昭和リアルに触れた幼少期の衝撃がよみがえった作品となっていた。
庵野秀明監督は観客第一に考えているということが良く伝わった。
石ノ森章太郎先生の生々しくショッキングな原作漫画、そして、その描写を余すことなく最大限の技術を駆使し創意工夫がなされた特撮ドラマ。
そのアイデンティティと世界観が令和バージョンとなって蘇えった。
生々しさの追求、ロンリーライダーの心情、淡々と進む構成。
これで完結なんだろうけど、続編を望みたい
P.S.ごまかしようのない演技力がためされる「ヨリ（ズームイン）」を多用した撮影方法。斬新だ・・・
個人的には、狼男・イカデビル・ガラガランダのショッカー大幹部が蘇ってほしかった
