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シン・仮面ライダーのcerohannのネタバレレビュー・内容・結末

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

何トン級のパンチをリアルに表現するとスプラッターになるのなるほどなーと思った。仮面の下の描写とかも現実寄りで、アマゾンズ以上じゃないか?
キャラの深掘りをしないのは庵野監督の特徴という話を見かけたけど、ショッカーの思想、ルリルリとヒロミ、一文字隼人、イチロー兄さん好きだった(ただ浅いのは浅い)。サソリオーグはあっけなく(長澤まさみと気づく暇もなく)人間の手で排除されて、メインの2人も死んで設定通り融解して泡になって消えていってなんとも儚い。
ショッカーメインの作品があっても良いなと思った。最も絶望を背負った偏った人間ばかり救う行動モデル、物語が広がりそう。
本郷が悩む主人公でありながら浅さが原因でいまいち停滞していた中、一文字隼人の登場で話が転回して面白くなった気がする。
ルリルリとヒロミの関係が一番印象に残った。私に友達はいないと言うルリコが友達に一番近い存在と認識するヒロミと、「私の前で思いっきり泣いて」、「残念ルリルリに殺して欲しかったのに」と言うヒロミ。
蝶オーグの戦闘、変身、森山未來の身体表現に伴う強者感が存分に発揮されていてかっこよかった。仮面ライダー第0号というのも良い。「俺は俺のやり方で人類を救う」って言う敵を好きになりがち。
人格も固定するプラーナなんでもありだなと思いつつ、1人と2人という最後、割ときれいだったと思う。バッタオーグ 02+01の表記はエヴァ。

「手を挙げるだけでいい」はマネしたい。
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