過去の作品を現在に合わせて再解釈、再構築した作品かな？と思ったが、そうではなかった。演出も芝居もVFXなど、作品全体が古いと感じる。これはすべて「あえて」、子供のころの思い出を刺激するような作りになっているのだろうと推測する。
監督の前作を思い出させるようなカメラアングルが多数使われているからか、アニメを映画っぽく作ったような印象を強く受ける。
あんなにカッコつけて大げさな戦い方をしていた登場人物たちだったが、最後は子供のケンカのように無様な戦い方をする。先までSF、ファンタジーを見ていたが、急に現実を突きつけられた気持ちになった。仮面ライダーに夢中になっていた子供たち。大人になった今、彼らの目には無様な仮面ライダーはどう映るのだろう。
