このレビューはネタバレを含みます
登場人物のキャラ、音楽、演出、どれも最高。
まず登場人物は、こういうSFバトルものでは出てきて嬉しいキャラばかりだった。
優しさを持った主人公
可愛くてちょっと素直じゃないヒロイン
頭固い印象の味方の組織
知的な敵首領
全員イッちゃってる怪人達(男、女、老人、少女関係なしに)
そんなキャラ達が織りなすドラマやバトルの最中に流れる音楽は、いつも盛り上げてくれて
庵野さんらしい演出はどれもワクワクした。
ザコが一歩あるくだけで、他では絶対得られないと思う高揚感が湧いてくる。そんな演出。
でも満点の作品と思い切れない。
なぜなら、これもある種庵野さんらしさなのか、やっぱり王道の展開に進まなかったというか...
終盤の展開から(今思えば西野七瀬のあたりからかも)個人的にはそうなって欲しくない方向に行ってしまって、更に修復不可能な展開にもなってしまい、スッキリしきれなかったというか...
もちろん悪い展開じゃないし、この展開の方が好きという人も全然いると思う(そのぐらい面白くはあった)
でも自分としては、想像と違う方向に行ってしまって、それを受け入れきれなかったという、どこかエヴァ破のあとにQを観たときに似通ったような感覚みたいなものを覚えてしまった。
ちゃんと世の中の評価をみてないけど、どこか賛否両論らしいのは、そのせいなのか？と、なんとなく思った。
そして今作が賛否両論なのに、シン・ゴジラが傑作と言われてるのは、ゴジラは簡単に言えば、「みんなで協力してゴジラをやっつけました。ちゃんちゃん。」っていう、シンプルに楽しんでみんなが受け入れられるお話だったからかなと思った。
