そこまで楽しみにしていなかったので、鑑賞もだいぶ後回しになっていたが、メイキングを見て、はちゃめちゃに興味を持って鑑賞。
結果、けっこう面白かった!!
なんかちゃんと欲しいものをくれた感じで満足。小難しい話はあまりせず、特撮としてガンガンアクションに時間を割いてくれたのは潔いし、とても楽しかった。そのアクションシーンも監督のこだわり通り、初代仮面ライダーのようなジャンプカットでズバズバ駆け抜けていく独特の質感を残しつつ、新しさを感じさせるシークエンスが多かった。
ただ、メイキングを見たせいか、撮影方法がやたら気になってしまって若干ノイズだったのは否めない。これまでのシンシリーズでもiPhoneを色んなところに忍ばせて独特なアングルでカットを繋げていたが、今作もそれは健在。むしろ、これまで以上にiPhoneのカットが多かった印象。たまにやるのはいいが、そればっかりでは、正直画質の差、映像の質感の差がシネマカメラとはどうしても違って、何のために大スクリーンでiPhoneで撮った映像ばっかり見せられているのかと思ってしまった。
機材ヲタクでもない自分でも悪い意味でかなり気になるので、カメラヲタクからしたら、ビッグバジェット映画として見られるものなのか。正直、どうしても安っぽい質感は拭えない。
芝居の演出等、他作品では気になるところも、今作は高いテンションとゴリゴリコスチュームで、自分の中では気にならなかったのでそれはマッチしていたように感じた。
気になるところは一旦置いておいて、ライダーキックと、往年のテーマ曲は今もなお、カッコいいとちゃんと思えた時点でこの映画は勝ったと思った。