はべ

シン・仮面ライダーのはべのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.2
シンウルトラマンでも感じた悪い部分がより先鋭化した感じ。
ゴジラでたまたま特撮監督らに支えられて上手くいってしまったが、庵野監督は特撮撮る器ではないと思う。愛情あるのは認めるが、技術的に不足している。

庵野監督で良かったのは、エヴァやシンゴジラの成功によりそれなりの制作費を集めてこられたということぐらい。続編は作らなくていいと思う。

▪︎良いところ
・細かいディテールまで作り込まれたオーグメントたちのマスク造形がとても良い。サソリオーグ以外。

・サイクロン号の変形シーンかっこいい。

・ライダーキックを必殺技として説得力ある表現に昇華。

・風を受けて変身する原点設定。

・東映特撮とは良くも悪くも別物で新鮮。良くも悪くも。

▪︎悪いところ
・会話に自然さがない。観ている側も感情が乗らない。特に開始早々の浜辺美波と博士の状況説明セリフで気持ちが振り落とされた。

・スタイリッシュな戦闘シーンに何度か唐突に古い楽曲が使われるが、正直全く合わない。

・CGでのバトル、キャラの動きが不自然だし、アニメ的過ぎてチープ。もっとさりげない使い方はできなかったものだろうか。CG使いこなせないなら使わない方がいい。表現力が世界トレンドに追いついてなくて恥ずかしくなる。

・大量の浜辺美波のくだりは全く意味不明。綾波?

・スケールの小ささ。組織やら、なんやらの説得力がない。これもシンゴジラをピークとして急速に減少した感あるが、今回は商店街を支配したに過ぎない。

・ここでも人類補完計画。引き出しないんか。
はべ

はべ