Kらりー

シン・仮面ライダーのKらりーのネタバレレビュー・内容・結末

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

配信で鑑賞。

た、たのしかったんだが?

鑑賞前はかなりの辛口レビューばかりだったので、多分つまんないんだなぁ…とちょっと悲しい気持ちで見始めたが、
最後は 楽しかった………という気持ち。

やっぱり映画館で見ればよかったかなぁ〜。
でも案外映画館だとウッ眠くなりそう…なシーンはガッツリ退屈してたかもなぁ…。
というわけで万人には響かないだろうなとも思う。

見始めは、やっぱりシン・ゴジラとは違うなぁ…という庵野ラバーからするとちょっとがっかり感が見え隠れ。まだがっかり出てこないで…と押し込める。
そして結構血が飛び散るのね…と驚いた。

自分の中で庵野さんは見たことのないものを見せてくれる監督だと思ってるので、
目新しい何かがないと結構がっかりしてしまうわけだが。

だが。
キャストは最高だし、ストーリーも大筋よかったな!

女性キャラたち素晴らしすぎんか。
めっちゃすき。もうめっっちゃすき。
サソリオーグとかエッまさみさん!ワー!すき!となってたのにあっさり蹂躙されて、しかもそのシーンは三下をやっつける感じでやられてる時の声しか映らず。
つい、長澤まさみを!そんな使い方して!と思ってしまうわけだけど、サソリオーグはあのビジュアルであの感じで消えてしまう、それが最高では?
漫画で言うとちょっと島本さんぽいな。いやそれじゃギャグになるわ。ん、それでいいのか?

浜辺美波ちゃんも西野七瀬ちゃんも言うことないな。
これキャスティングも庵野さんなんですかね?
大森南朋、山本耕史だとおもってたわ…

庵野さんクレジットのいろんなところに名前出てた…
モーションアクターもやってたんすね。ダイコンフィルムじゃん…やっぱりちゃんと見よう。

仮面ライダーの世界ってかなりダークな作品があるというのは知ってたけど、それ以外の情報は何も知らず、だからなのかとても良かったと思う。

バッタオーグってなんでこんなに強いの?
確か刃牙ではカマキリが1番強くなかった?余計な知識だわー

ウーーーン 分からん!の部分もまぁまぁあるんだけど結局ロマンだわ…となる。
いやよかったな。というか好きだったな。
なにがじんわりすきだわ…と思ったんだろうな。

池松くんの演技多分初めて見た?
いいなぁ。ずっと震えてるのに、結局めっちゃ優しくてかっこよくて一緒にいたのが私だったら惚れてるね。
頭脳明晰、運動神経抜群のコミュ障ってなんなんだよ…わけわからない運命によってとてつもない力を得てよぉ。辛い過去と優しい気持ちを携えて、美人と行動を共にして。オタクの憧れじゃん。

Wライダーも胸熱じゃないですか。
池松くんの誠実で不器用そうな仮面ライダー1号本郷猛と、悲しみを乗り越え一見孤独を愛せそうな仮面ライダー2号一文字隼人。
名前がもうかっこいいですもんね。
敵が仲間になる、敵が元々は仲間だったとか何回見ても楽しい設定だよね。

途中ハリウッドでもマーベルでもない日本の特撮か〜。とふとよぎったシーンがあり、
そう考えるとちょっとCG多用してたのかなぁ。など。

最後の決闘、あれは池松くんと森山未來本人の殴り合いなのかな?
あの泥臭さというかなんかよかったな。
そこは飛ばんのかいって感じなんだけど。
闘いの最中ちゃんと会話を待ったりするのおもしろいな。武士っぽいというか時代劇っぽいのかな。
仮面ライダー1号のメットが置いてあるシーン、なんかナウシカの終わり思い出しちゃった。

オーグたちもほんと豪華だった。
てか安田顕も中村とおるも全然わかんなかったよ。
総じてなんかよかったなぁ。
全体的に滲んでる切なさと人との繋がりとライダースーツ。
うーん。庵野さん。
オリジナル版とはどこが違うんだろう?

そして庵野さんはこの作品をどう思ってるんだろ。
それをちょっとだけ知りたい。
Kらりー

Kらりー